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| No. | 漢字 | ふりがな | How To Read | 説明 |
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| 10001 | 藍韋 | あいかわ | aikawa | 藍で漬染めもしくは引染めした紺色の韋。威毛、化粧板、室町末期以降の小縁等に用いられる。 |
| 10002 | 藍韋威 | あいかわおどし | aikawaodoshi | 総体に藍韋で威した威毛。代表的遺物として愛媛県大山祇神社蔵(重文)「藍韋威胴丸」、同蔵(重文)「藍韋威腹巻」等がある。また特に濃い紺色の威毛を「黒韋威」という。 |
| 10003 | 葵座 | あおいざ | aoiza | 「葵葉座」ともいう。八幡座に用いる座金の一種。南北朝期以前の星兜と江戸復古調期の兜にみられ、縁が葵の葉に似ていることから名付けられた。代表的遺物として東京都御岳神社蔵(国宝)「赤糸威大鎧」、青森県櫛引八幡宮蔵(国宝)「白糸妻取大鎧」等に付く兜の八幡座にみられる。「八幡座」を参照。 |
| 10004 | 赤糸 | あかいと | akaito | 茜や蘇芳等の染料に漬けて赤く染めた糸で組まれた組紐。 |
| 10005 | 赤糸威 | あかいとおどし | akaitoodoshi | 『源平盛衰記』、『承久記』、『太平記』等に広く散見され、総体に赤糸で威した威毛。代表的遺物として東京都御岳神社蔵(国宝)「赤糸威大鎧」、奈良県春日大社蔵(国宝)「赤糸威竹雀金物大鎧」等がある。 |
| 10006 | 赤威 | あかおどし | akaodoshi | 『長門本平家物語』、『源平盛衰記』、『吾妻鏡』等に広く散見され、「赤糸威」、「赤韋威」、「赤綾威」等の総称。 |
| 10007 | 赤韋 | あかがわ | akagawa | 赤い染料で漬染もしくは引染した韋。威毛や平安、鎌倉期の小縁に用いられている。 |
| 10008 | 総角 | あげまき | agemaki | 中央を石畳に組み蜻蛉(トンボ)十文字に結んだ紐。兜の後勝鐶や大鎧の逆板、胴丸(一部の当世具足)の後立挙、腹巻の背板に打たれた鐶に下げる。 |
| 10009 | 総角鐶 | あげまきかん | agemakikan | 総角を下げるために大鎧の逆板、胴丸(一部の当世具足)の後立挙、腹巻の背板の立挙に付けられた鐶。 |
| 10010 | 阿古陀形筋兜 | あこだなりすじかぶと | akodanarisuzikabuto | 室町中期から安土桃山期にかけて流行した筋兜の一種。総体に膨らみがあり、形状が阿古陀瓜に似ているところから名付けられた。代表的遺物として茨城県水戸八幡宮蔵(県文)「黒韋威肩浅葱筋兜」、山口県源久寺蔵「紅糸威筋兜」等がある。 |
| 10011 | 浅葱綾 | あさぎあや | asagiaya | 藍に漬けて浅葱色(水色)に染めた絹糸で織られた綾布。 |
| 10012 | 浅葱綾威 | あさぎあやおどし | asagiayaodoshi | 総体に浅葱綾で威した威毛。代表的遺物として広島県厳島神社蔵(国宝)「浅葱綾威大鎧」がある。「綾威」を参照。 |
| 10013 | 浅葱糸 | あさぎいと | asagiito | 藍に漬けて浅葱色(水色)に染めた糸で組まれた組紐。 |
| 10014 | 浅葱糸威 | あさぎいとおどし | asagiitoodoshi | 『保元物語』、『平家物語』、『相国寺供養記』等に散見され、総体に浅葱色(水色)に染めた糸で威した威毛。代表的遺物として大分県柞原八幡宮蔵(重文)「金白檀塗浅葱糸威腹巻」がある。 |
| 10015 | 綾 | あや | aya | 平織、繻子と並ぶ基本的な織物の一種。古くは「唐綾」とも称し、織り目が斜めにみえるように織り込んだ絹織物。 |
| 10016 | 綾威 | あやおどし | ayaodoshi | 麻布の芯を綾布で包み、これをもって威した威毛。代表的遺物として愛媛県大山祇神社蔵(国宝)「紫綾威大鎧」、広島県厳島神社蔵(国宝)「浅葱綾威大鎧」等がある。 |
| 10017 | 霰文 | あられもん | araremon | 襷文の模様の間に微小に散らした粒状の模様。 |
| 10018 | 合鉢 | あわせばち | awasebachi | 梯形の鉄板を矧ぎ合わせて作られた兜鉢。星兜、筋兜、突 形兜等の類をいう。 |
| 10019 | 家地 | いえじ | iezi | 甲冑に用いる布帛類。通常は「表家」、「中込」、「裏家」の三層構造で作られている。足軽が用いる籠手や臑当は中込を用いない二層構造のものが多い。各々を参照。 |
| 10020 | 板物 | いたもの | itamono | 小札物に対して鉄、革などの一枚の延板で作られた小札板。「板札」ともいう。 |
| 10021 | 一枚張 | いちまいばり | ichimaibari | 一枚の鉄板または革を半球形に打ち出して作られた兜鉢。 |
| 10022 | 一枚張筋伏 | いちまいばりすじぶせ | ichimaibarisuzibuse | 平安、鎌倉期の兜鉢の形式の一種。一枚張の兜鉢に数枚の鉄板を伏せて星鋲でかしめ留めた兜鉢。代表的遺物として広島県厳島神社蔵(国宝)「小桜韋威大鎧」、京都府高津古文化会館蔵(重文)「甲冑金具」等の兜鉢がある。 |
| 10023 | 糸 | いと | ito | 糸威に用いる組紐。絹糸を用いることが主流であるが、木綿をはじめ他の繊維を用いることもある。室町期以前は工台を用いず、クテ打と称する組み方で組まれた。江戸期には工台を使って組まれた「常組」とか「一枚高麗」と呼ばれる紐が用いられるようになる。 |
| 10024 | 糸威 | いとおどし | itodoshi | 組紐を用いる威毛。 |
| 10025 | 射向 | いむけ | imuke | 武家用語の一つで左をいう。射戦(弓矢を主に用いる戦闘)において矢を射る向きという意味。 |
| 10026 | 射向の草摺 | いむけのくさずり | imukenokusazuri | 大鎧の左側の草摺。 |
| 10027 | 射向の袖 | いむけのそで | imukenosode | 左側の袖。 |
| 10028 | 色々威 | いろいろおどし | iroiroodoshi | 室町後期以降に流行した威毛の一種。三色以上の色目を不特定に用いる威毛。代表的遺物として鹿児島県鹿児島神宮蔵(重文)「色々威胴丸」、山口県毛利博物館蔵(重文)「色々威腹巻」等がある。 |
| 10029 | 受緒 | うけお | ukeo | 「袖付の前緒」ともいう。大袖、広袖、壷袖等の冠板の裏から取る一番前の緒。綿噛から取る一番前の茱萸(ぐみ)に縛り付ける緒。 |
| 10030 | 薄紫威 | うすむらさきおどし | usumurasakiodoshi | 『相国寺供養記』、『中古治乱記』等に散見され、薄い紫色の威毛と想像される。 |
| 10031 | 畦目 | うなめ | uname | 横一線上に刺縫していく手法。裾板の菱縫の上にみられる。 |
| 10032 | 裏菊座 | うらぎくざ | uragikuza | 八幡座に用いる座金の一種。菊座の花弁の中央に窪みを入れた座金。 |
| 10033 | 大鍬形 | おおくわがた | ookuwagata | 南北朝期に流行した幅の広い鍬形。『祭礼草紙』に散見され、代表的遺物として奈良県春日大社蔵(国宝)「赤糸威竹雀金物大鎧」、青森県櫛引八幡宮蔵「赤糸威菊金物大鎧」の付く兜の鍬形がある。 |
| 10034 | 大鍬形台 | おおくわがただい | ookuwagatadai | 南北朝期以降に流行した幅が広くて特に大きな鍬形台。『十二類合戦絵詞』、『祭礼草子』等に散見されるような大型の三日月状の立物を立てたといわれ、代表的遺物として岡山県林原美術館蔵(重文)「縹糸威胴丸」の兜にみられる。 |
| 10035 | 大吹返 | おおふきかえし | oohukikaeshi | 平安、鎌倉期の杉形ジコロにみられる大きな吹返。 |
| 10036 | 大鎧 | おおよろい | ooyoroi | 中世甲冑を代表する形式の一種。平安中期頃に騎射戦に対応して発生したといわれている。胴の前面を弦走韋で包み、胸には栴檀板、鳩尾板を下げる。草摺は前後左右四間とし、この内の右側一間が分割し脇楯と称する小具足をなすのが特徴。古くは「鎧」と称したが、後に発生した胴丸、腹巻、当世具足等に比べて大きくみえるところから「大鎧」と称されるようになった。 |
| 10037 | 押付 | おしつけ | oshitsuke | 大鎧の背面の最上部にあたる革で作られ、綿噛と一続きになっている部分。 |
| 10038 | 押付板 | おしつけいた | oshitsukeita | 金具廻りの一種で、胴丸、腹巻、当世具足の胴の背面にある最上部の綿噛を取るための金具。 |
| 10039 | 威 | おどし | odoshi | 「緒通し」の意味から生じた語といわれている。「威す」を参照。 |
| 10040 | 威糸 | おどしいと | odoshiito | 威に用いる組紐。 |
| 10041 | 威韋 | おどしがわ | odoshigawa | 威に用いる韋紐。 |
| 10042 | 威毛 | おどしげ | odoshige | 威し立てた様。緒が居並ぶ様子が、鳥の羽毛に似ているところからいわれるようになった。 |
| 10043 | 尾長大鍬形 | おながおおくわがた | onagaookuwagata | 八双(二股)の先端を外側に細く長く延ばした大鍬形。代表的遺物として高知県幡八幡宮、群馬県貫前神社等の蔵品がある。 |
| 10044 | 澤潟威 | おもだかおどし | omodakaodoshi | 『保元物語』、『平治物語』、『源平盛衰記』等の文献に散見され、古画として『平治物語絵詞』、『蒙古襲来絵詞』、『春日権現霊験記絵巻』等に散見される。水草の澤潟になぞらえて三角形状に色目を替えた威毛。代表的遺物として青森県櫛引八幡宮蔵(国宝)「白糸妻取大鎧」の兜の威毛がある。 |
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